印刷書体ができるまで。祖父江ワールド!

祖父江慎さんと小宮山博史さん監修のもと、

字遊工房が新しい書体をつくる仕事を追った展示。

祖父江さん!!!

これは行かねばと思い見に行ってきました。

印刷書体のできるまで -活字書体からデジタルフォントへ-


凸版印刷 P&Pギャラリー

http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/170311/index.html

このP&Pギャラリーは、凸版印刷が運営する

印刷博物館という素敵な施設の中の、これまた素敵なギャラリー。

本、パッケージ、活字など、印刷にまつわる様々な展示が行われています。

毎年開催の「世界のブックデザイン」「グラフィックトライアル」が有名かな。

 

銀座や六本木にあるデザイン系ギャラリーに比べると

やはり印刷にフォーカスしているのが特徴。

何色刷りとか、パッケージングの工程とか、製造の話がちらほら。

そういう面ではプロ・アマ向け感もあるけど、本体の印刷博物館は

活版体験や、写植って?的な展示もあり一般の人も楽しめる、まさに博物館。

まあ私は印刷大好きなのでたまらんわけです。

 

とはいえフォントやタイポグラフィについてちゃんと勉強したわけではないので

ああこのフトコロの感じがいいな~

確かにこのカーブもう少しスピード感がほしいな~

などという感想が出ることはなく。

それでもとても楽しめました。

 

ひとつの書体が完成するまでの膨大なやり取り、

ひらがなのカーブの角度、カタカナの点(シとかツとかの)の向きなど

細かい部分への制作者のこだわり、

手書きから実際にデジタルに実装されるまでの緻密な作業、など

これらがあるから美しい文字ができるんだなあと感嘆しきり。

 

日本語はひらがなとカタカナとどえらい量の漢字があるし

それに比べて欧文(アルファベット)書体は作り方が少しラフだし

改めて日本語は難しく、美しくし甲斐のある言語だと思います。

 

制作段階での祖父江さんの手書きのコメントがたくさんあって

楽しく!という祖父江さんのキャラがにじみ出ていてほんわり。

 

時代だなと感じたのが、この新しい書体はWEBや電子書籍端末など

デジタルでの使用をしっかり視野に入れてデザインがされているということ。

なので縦組みではなく横組みでの読みやすさも重視されている。

あときっちり整理整頓された書体はかえって息苦しく

長文をテンポよくなめらかに読めるようなデザインというコンセプトも良かった。

確かに小塚ゴシックとか、プレゼン資料によく使うけど長文はきついかも。

 

写植時代を彷彿とさせる展示テーマながら、

デジタル時代での書体デザインの新しさ、奥深さが楽しめる展示でした。

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