漫画【宝石の国/市川春子】きれいで、美しくて、切ない、宝石になった人々のお話。

最近ハマって何度も読み返している漫画。

ぶっちゃけて言うと宝石の擬人化の話。

宝石の国 市川春子 アフタヌーン連載 既刊6巻

https://www.amazon.co.jp/宝石の国-4-アフタヌーンKC-市川-春子/dp/4063880443/ref=pd_sbs_14_img_2?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=B0HNYJAYM4ZM8AVR09G3

ダイヤモンド、ラピスラズリ、トパーズなど。

最近流行りの擬人化モノ。

うわあ・・・

 

・・と斜に構えてはいけない。

すごくおもしろいです。

きちんと設定が練られていて、本当に宝石が生きているような感覚。

宝石たちを狙って攻撃してくる「月人」と日々戦いながらも

不老不死であるがゆえに、大事な人をだんだん忘れたり、諦めきれなかったり。

 

特異な設定や、個性ある画風で若干入りづらいかもですが

最初さえ入り込めればあとはするする読み進められる作品です。

この世界ならではの不思議な感覚もあり、逆に普遍的なやるせない感情もあり。

 

最近よく見る、緻密な描込みと人物の存在がしっかりくっきりな絵の作家さんが描いたら、若干イタい僕っ子ユリ漫画になりそうなところを、

市川春子さんのノスタルジーな絵ですごく文学的で高貴な世界観になっています。

そこがとても興味深い。

 

どんくさくてまっすぐな主人公フォスフォフィライトは『先生が大好きだから助けたい』、

体から毒を出す、孤独なシンシャは『夜から出たい』と願う、

アレキサンドライトは『新鮮な憎しみを忘れないため』に

相棒を奪った月人の研究をし続ける。

キャラクターそれぞれの言葉がとても魅力的。

 

某スレで出ていたけど、一人称のバランスが素晴らしいのです。

宝石、つまり鉱物は無機物で無生殖なので、宝石たちに性別はない。

でも一応「僕」「俺」「彼」という人称が使われています。

少女の友情のような恋人のような、もだもだしたかまってちゃん感を出してくるシンシャは俺。

宝石たちの中で最強で戦闘オタクのボルツは僕。

図書館にこもる女の子感満載のゴーストも僕。

キツめのアレキは私。バランスがいい。

 

既刊6巻、話が進まなすぎる!という評判をよく目にしますが

まあじっくり楽しむということで。

この作家さんは描きたいシーンのために話を作っている説は一理あると思います。

壊れるシーンはまさにそんな感じ。

 

既刊分の感想としては

おいおいどうなるフォス。6巻のカバー裏の残酷さよ。

 

おすすめです。

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