【恩田陸/私と踊って】世界観が短いストーリーの中に凝縮。ジャンルを特定できない幅広さ。

恩田さんのわりと最近の作品で、素晴らしい短編集です。

表題作はミステリー要素はそれほどなく、

恩田さんの過去の作品「6番目の小夜子」や「麦の海に沈む果実」のような

大人になったら感じることのない、少女の揺れ動く感情にどきどきする。

私と踊って / 恩田陸 / 新潮文庫
https://www.amazon.co.jp/私と踊って-新潮文庫-恩田-陸/dp/410123423X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1490874193&sr=1-1&keywords=私とおどって

ほか、文章でこれほど臨場感のある異世界を描けるのか、と空想が膨らむ、

建物や部屋が常に動いている世界のSF話「少女界曼荼羅

現実かと思いきや異様な非現実空間の”戦略会議”で

ゲシュタルト崩壊のように言葉のからくりに惑わされる「骰子の七の目

台北を舞台に、デジャヴと現実が混ざり合うドラマチックな「台北小夜曲

まさに劇場型、入れ子式小説ともいえる「劇場を出て

正統派の推理モノという印象だけどちょっとゾッとする「心変わり

犬と猫の視点で書かれた、めちゃめちゃゾッとする「忠告」「協力

 

短いのに密度、満足度の高い作品が19も入っててそのジャンルのふり幅もすごい。

恩田陸ファンの私は恩田作品はほとんど読んでいるけど

「6番目の小夜子」「夜のピクニック」なら知ってる、という人や

ミステリー好きでちょっと読んだことある、という人など

恩田陸ライト層にぜひ読んでほしいです。

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