【齋藤孝のざっくり!美術史】名画の楽しい見方を知る。

最近は六本木や上野の美術館で、有名画家の大型展も頻繁に開かれています。

とにかく人が多いので私はあまり行かないのですが。。。

でも、名作と思って見るけど実際どうなんだろう?すごいの?

とか思ってる人っていたりしませんかね。

少しでも芸術をかじった人間として、名作たちをもうちょっと知っておきたい。

私はそう思って読みました。

齋藤孝のざっくり!美術史 / 齋藤孝 / 祥伝社
https://www.amazon.co.jp/齋藤孝のざっくり-美術史-齋藤-孝/dp/4396613458%3FSubscriptionId%3D0AVSM5SVKRWTFMG7ZR82%26tag%3Dbooklog.jp-item-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4396613458

齋藤孝さんというと『声に出して読みたい日本語』のイメージがあり

あれもおもしろかったので、なんとなく言語学系の人というイメージでしたが

専門は教育学や身体論、コミュニケーション論で、他にも

『ざっくり!日本史』『ざっくり!世界史』なども出しているそうです。

 

著者とタイトルに惹かれて手に取ったのですが、とても面白いです。

美術史とついていますが、名作絵画入門という感じ。

『とにかくうまい』『アイデアがすごい』『自分のスタイルを築いている』など

わかりやすく、オリジナリティのある分類で10人ずつ画家を挙げ、

分類(テーマ)に沿ってその画家や絵画について解説しています。

 

文章は専門的でなく気軽〜に読めて、テーマも5つのみなので読みやすい。

歴史要素は、印象派を始め近代絵画の父であるセザンヌが

その後の絵画にどのような影響を与えたか、という話題くらい。

 

例えば私も好きなフェルメール。なぜ日本人はみんな好きなのか。

ちなみに分類は『とにかくうまい』。

オランダと日本に共通する農耕文化が生んだ土壌がもともと合っており

宗教色が薄い日本人にとって、宗教絵画色の薄い、日常の一瞬を切り取った

和歌とも共通する、その空気感を愛でる価値観があっている。

そして『とにかくうまい』その細部を繊細に書き込む画力がそれを支えている。

だからこそ日本人に愛されるのだそうです。

 

西洋絵画はとかくキリスト教が絶対的なものなので、

宗教的背景を取り入れた作品は日本人にはぴんとこない、という話や

ゴッホやピカソはとりわけ上手い訳ではなく、自分だけの物の見方を貫いたから

こんなにも評価されている、という話など興味深い話題が盛りだくさん。

 

一般の、芸術を見慣れていない人は、名画や、特に現代アートを

どのように見たらいいのか、という戸惑いにぶちあたりがち。

そういう人にとってはとても良い本だと思います。

私なんかはアートを見て、多少は理解しようとする思考回路ができているものの

言うてもデザイン畑。西洋絵画は正直サッパリ。。なので私も十分楽しめました。

 

芸術に対するステータスは人それぞれですが

幅広いステータスの人が面白いと感じられる本だと思います。

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